自分で手相を見ることはあったけど、占ってもらうことがなかった私は占いを受けたことがなかったので、東京にいるうちに占いをしてもらおうと思い全国的に有名な占い師の鑑定を予約しました。
受ける前までの私はワクワクしていました。
どんな事言われるだろう？
お金持ちになれるかな？
今の仕事のままでいいのかな？
色々聞きたいことをニヤニヤしながら考えていたことを覚えています。
目的の場所まで行き、扉を開けたその瞬間まで本当に楽しみで仕方ありませんでした。

少しの間待った後、占い師の前に立って挨拶をした時、その占い師は私を一瞥し
ワクワクを撃ち落とされるような言葉をため息まじりに言いました。

「アンタ、27歳で死ぬよ。言う事ないわ」

頭を強く殴られるような言葉で真っ白になっている状態で即終了しました。
（勿論鑑定料はお支払いしました10秒で○万円）

その言葉が20歳の私をドン底に突き落とすのは容易でした。
そこからの生活は本当に投げやりな生活でした。
何かをするにしても「どうせ２７で死ぬんだから」と刹那的なことばかり選び、
何かを研鑽することもせず、友達を作ることもせず、本当にクズ同然の生活をしていました。

しかし、クズ同然の生活をしていた自分に愕然とする時がやってきます・・・・。
それは、28歳の誕生日を迎えた瞬間です。
頭が真っ白になり、足が震え、変な汗がダラダラ出てきました。

そう。
素直すぎた私は占い師の言葉をそのまま信じてしまったんです。
なので、死ぬと言われた私は素直に死ぬんだ＝適当でいいに変換してしまったのです。

今思うと本当に純粋通り越してアホとしか言いようがありません。

ですが、当時の素直に生きてきた自分が全否定されたと思ってしまったんです。